変わるもの変わらないもの。
今朝は急に冷え込んだ。昨晩からどうも風呂場が湯気で白くなるので、体感より先に「寒い」と理解することにはなったのだけど、今朝は体感によって知ることとなった。
季節は移ろいゆくから尊く綺麗なものだけど、それは結局対局として在る「変わらないもの」の存在が不可欠なんだろう。当たり前のことなのかもしれないけど。
僕達は移りゆくものに万物流転とか栄枯衰勢とか盛者必衰とか、いろんな言葉を使ったりしたけど、安息のない側面において常に脅えながら生きてきたのだと思う。勿論、移り変わりゆく世界に身を委ねる考え方もあって、一概には言えないんだけど。
だからこそというか、僕らは宗教があって心の支えになるのだと思う。何もかも変わって言ってしまうこの世界で、安定したもの、変わらないもの、そういうものを探している。そして、そうしたものを「信じたい」ということだ。僕達はいつだって不安なのだ。
僕は宗教をどうこうと真面目に考えたことはないが、その中での教えや教訓になるものは参考にした。そして、自分にとって信じたいものは神や仏ではなく今いる友達や家族なんだと思う。
争いがなくなればいいな、とか色々と理想ばかり追いかけることが結構あって、良くないなあ、と思いながら心の奥底ではそれが否定出来ない。
自分から誰かを信じることで何か純粋な信頼関係やコミュニティが出来たら、という気持ちで大切な人たちには真心というか剥き出しの心でつきあいをさせてもらっている。危険な思想なのかもしれないけど、僕は誰かの為に何かを出来る人でありたいし、せめて手の届く範囲くらいは守って暮らしていたいと強く願う。
エゴイズムの要素を孕んでいながらも、それでもやはり人はエゴから逃れられないし!と腹を括ることにした。