溺るる流れに身を任せずに。
しばらくどっぷりと心と体が沈み込んでいました…。
散々今の生活に愚痴る形で前は書いたのですが、あれからある程度時間をおいて、モソモソとまたいろんなことをやっています。
ただ怠惰にしているだけというのはよほど得意でないと究極的に難しいです。
アニメを見て、好きな声優のニコ生やラジオを視聴し、昔途中でやめたプレステのゲームをクリアしたり、夜中にチャリンコでコンビニを無意味にハシゴしたり、自分の感覚の思うがままに動き続けました。
相変わらず友達には会えないし、好きなバンドのライブにはなかなか行けませんが、心の暗い部分はすこーーーーーしずつ薄まっていきました。なのでまだしんどいですがなんかやろ!と思ってADHDのことを自分なりに調べ始めました。
地元の市の図書館のホームページから蔵書検索などをしてみたところ、ADHDに関する本がいくつかあったので、他に興味のあるトピックの本も併せて借りて読むことを半月ほど繰り返してみました。
ADHDのことを知るにつれて、僕はより一層「ああやっぱ俺はADHDだわ」と思ったし、一番驚いたのは「こういうこともあるのか?!そりゃ、ADHDは辛いわ...」ということも調べるうちにいくつか分かったことです。
ADHDは不注意性や衝動性に関する諸症状を持つ障害なわけで辛い点というのは、具体的には「時間管理が下手」「衝動買いがやめられない」「物忘れが多い」などの例が一般的には知られているようです。
しかし、個人的にこれは辛いし今までの経験からして納得だわ!というものもありました。それは「ストレス耐性が非常に弱い」ということです。
これはADHDの脳機能障害が関係しているということらしいですが、このためにトラウマ的な内容に対する抵抗力がとても弱くなってしまっているのだそうです。
考えてみれば、「ものごとを継続するのが難しい」であったり「衝動的に行動する」といったことはストレス耐性の低さとかなり関係があるんじゃないかと思うんです。
ものごとを継続するのが難しいのは、ずっと同じことに集中するのに疲れて耐えられなくなるとかじれったくなってしまうことだったり、衝動的な行動というのもストレス耐性の低さから、嫌なことから逃げたいがために衝動的に逃げる(もしくは現実逃避する)ような行動をとってしまうんだと思うとエラく納得がいくなと感じます。
ふと思い出しましたが、大学の頃、講義は90分間でしたけど興味のある講義はよほど夜更かしやオール明けでもしてなければ絶対にずっと起きてたし、楽しく受講していたものです。逆に単位の関係上取らざるを得ず興味のない授業はほぼ確実に寝てしまっていたか、うわのそら、起きていても何か別のことをしていたように思います。
ストレス耐性が低いのであれば、僕たちADHD持ちというのはある意味常にストレスにさらされているようなものなのかもしれません。
なぜかというと、日常に潜む些細なストレスが僕たちにとっては忌避すべきもので、そうしたストレスとの遭遇を避けることに神経をとがらせている必要があるからです。
耐性が低ければ、実際にストレスを受けてしまった際のダメージは大きく、通常時でさえ生きづらさを感じている精神状態にさらに大打撃を与えることになります。そうなれば、とても健やかな生活を送るのは非常に困難になるのではないでしょうか。
本当のところはどうなのかは知りませんが、僕たちが日々悩まされている諸症状というのは、ストレス耐性の低い自身の精神状態を健康に保ち、ある程度のストレスをやり過ごすために発生している側面があったりするのでは?と勝手に思ったりしています。
実際に、普通の人間だってどうでもいいことや嫌なことは忘れる、もしくは考えないように自然とそういう「処理(?)」みたいなことをするわけじゃないですか。だったらADHDのストレス耐性だって一緒だよなーとか、そういうことを思ったりしました。
さて、ADHDをいろいろ勉強してみて自分のことがざっくりとわかってきたような気がします。そして何か困った場合に「どうやって自分を導いていけばいいか?対処すればいいか?」というよくあるケースについてまとめられた本なども見つけたりしたので、今後はADHDのライフハック的なことを思うままに勉強してみようと思っています。
前の記事をシコシコと綴っていた時に比べて「やれることがあるな」と思えているあたりだいぶ上向いてきたように思えます。希望も何もないとかいうニヒルな気分(今も半分はそうですが)でしたけど、何か道筋がシュッと見えた時は安心するというか、まだやりようがあるんだと分かればまだあきらめずに済みます。
まだ相変わらず不便で、娯楽ないし仲間もいない実家の町でモゾモゾとしてはいますが、今は少し未来のことを考えてみたいと思えている自分が少し素敵だと思えます。
この町でも桜が咲き始めました。ああ、桜ってこんなにきれいだったんですね。