緩繰返す

留年&無い内定で大卒 / その後ADHD発覚 / 自分に合う働き方・暮らし模索中 / ギター弾きます / ダイエット挑戦中

来月から既卒ニート予定の僕が年金の免除申請をしに行ったら案外救われた話。

(検索で訪れる方が多そうなので、2017年3月に読みやすいよう少し修正しました)


大学卒業が決まったが学生納付特例の申請を1度もしていなかった僕が、実際に役所へ行って申請を済ませるまでの話を必要な知識と併せて書いてみたい。



「手続きが面倒」「よく分からない」「差し押さえがあるとか怖い」




など、年金のことについてはネガティブなイメージを持つ人もいると思う。僕もそういう人間の1人だった。
しかし、だからといって放置していても良いということはなく、むしろ状況は確実に、徐々に悪化していく。

「あの時ああしていれば…」と後悔しないためにも、参考にしてもらえればと思う次第だ。



卒業が決まってから身の回りの精算をしたい!と思った。
その中で年金の手続きが最優先課題として挙がっていたわけだ。

この中で僕が行ったことをざっくり書くと
 
 日本年金機構の「ねんきんダイヤル」へ電話
 ②住んでいる地域の年金事務所へ問合せ
 ③必要な書類等を集めて市役所で申請


という流れだった。ちょっと面倒そうに見えるだろうか?



◯まずは状況確認

最初に現状把握だ。

「自分がいくら未納なのか?また、どの時期まで遡って追納ができるのか?」を知るべきだ。

将来もらえる年金の額が左右されるので、払える人は払える期間の分スパっと払うのがベストだと思う。

なお、経済的に困窮している人については免除や支払いの猶予制度を利用できる場合があるので、そのあたりの詳しい話が聞ける。


住んでいる市区町村の年金事務所に問い合わせるか、国のナビダイヤルに問い合わせることで現在の支払い状況を知ることが出来る。
なお、この時基礎年金番号が必要となるので番号がわかる年金手帳などを用意しておく。

ネットで調べることも出来るが、こうした申請を処理する人たちに直接聞くのが圧倒的に分かりやすくかつ早く済むので、なるべく電話で問い合せて教えてもらうのがオススメだ。

そうして現状と、自分が受けられる申請を把握して実際の申請の準備に移ることになる。

また、年金の支払い免除・猶予制度はいくつかあるので、分かりやすいようにまとめておきたい。


【学生納付特例】

→大学生は「学生納付特例」という申請を行うことになる。

学生を対象に在学期間の年金の支払いを「免除して」くれるものだ。

基本的に、年に一度の申請が必要になるが、申請さえすれば1年間の年金保険料を支払わなくて良い。

また、学生納付特例を適用した期間については追納が可能。


【若年者納付猶予】

→20歳以上で50歳未満(だったかな?)の人が対象で、経済的困窮などから保険料の支払いが難しい場合にその支払いを一定期間「猶予して」もらえる。


【納付免除】

学生納付特例とは別で、経済的など様々な理由で保険料支払いを「免除して」くれるもの。

当人の所得(バイトの給料とか)により全額、4分の3、2分の1、4分の1のいずれかの免除が受けられる。


【!!注意!!】
学生なら若年者納付猶予の条件に当てはまると思うが、なるべく学生納付特例で免除してもらうといい。理由は免除と猶予という制度の違いにある。

両制度は

「免除」→「経済的に厳しいから、払わなくてもいいよ」
「猶予」→「経済的に厳しいから、払うの待ってあげるよ、でも絶対払えよ」

という違い。

免除は「払う必要が無い」
猶予は「今後必ず払わなければいけない」

ということなので、ここは申請の段階で気をつけておこう。


僕は今回「学生納付特例」と「若年者納付猶予」を申請するつもりだったが、結果的に学生納付特例と全額免除を申請するに至った。

僕の場合、学生納付特例と、前年の所得がかなり低かったことから若年者納付猶予ではなく全額免除の申請が可能だったので、そちらに変更した。

猶予と免除だと、免除の方が「払わずして払ったことになる」訳だから得だ。そして、これがとても重要なことだと気づいてほしい。

猶予だと後で絶対払わなければ未納扱いだが、免除ならば「払ってもいいし払わなくてもいい」という余裕が生まれる。なので精神的負担はかなり軽くなるといえるだろう。

よって、若年者納付猶予を申請する際には念のため「免除の申請は通るか?」と尋ねてみるのがよいだろう。





◯申請しにいく

申請をするには必要書類など必要なものを揃えてから行く。
必要なものが揃えば、各自の市町村にある役場へ申請に行こう。

基本的に

・印鑑
・身分証明書
・年金手帳(基礎年金番号がわかれば良いとのこと)

が必要で、学生納付特例の場合は在学期間を示す書類(在学証明書、在学期間証明書など)があればよい。


ちなみに僕は卒業式のあとに直行したが、卒業証書も在学を証明する必要書類として使うことが出来たので、既卒で学生納付特例を申請しに行く方は念のために持って行ってみてはどうだろうか。

申請の結果は、2〜3ヶ月後に郵送で送られてくるそうである。その間は保険料を支払わないように注意しよう。


僕の場合、印鑑と年金手帳、在学証明書と卒業証書を持っていった。申請書は受付においてあり、自分で書ける(僕の時は職員さんが書いてくれた)ので書いて持っていかなくても大丈夫だ。
そして若年者納付猶予を申請する予定だったが、前年度の所得が免除要件を満たす低さだったこともあり、全額免除申請を出せると教えてもらえたので全額免除で申請を終えた。正直、ラッキーだった。




まとめ

今まで自分で複雑な事務手続きを経たことのない大学生たちにとって年金の申請は少し複雑で、自分ではどうしようもない場合もあると思う。

そうした時にネットで調べるのもいいが、何より生の人間に直接尋ねることが一番だ。

何もわからない人に必要なのは、知りたいことをよく知っている相談相手だ。

なので最初の方に年金ナビダイヤルや年金事務所のことを少し書いた。

僕はその電話をしなければずっと何も出来ずにいただろう。

だが、電話越しの相談員や職員の方々はとても親切に丁寧に質問に答えてくれるし、何より「どうすべきか」を的確に教えてくれる。決して怒鳴られたり叱られたりするということは無いだろう。(というか、相談員や職員の方たちが申請しようとしてくれている人を無碍に扱うメリットなどまったくないのだ)

なので、もし年金のことを疎ましく思っている若い人がこの記事を読んでくれていたとしたら、まずは電話をしてみるという一歩をぜひとも踏み出してほしい。

実際には僕らを助けてくれる国の制度というものがあり、その中には利用することで生活が楽になったりするものも当然ある。

利用できるものは利用し、豊かな暮らしを実現する。これが大切なことだと今回の年金のことで改めて思わされた。


という訳で、年金の申請はお早めに。